SEO的にHTMLの構造は関係あるのか。あるかないかで言えば「ある」です。あまり気にする必要はないかもしれませんが、「見出しのhタグはh1から順番に使う」くらいは守った方が良いかもしれません。
文書構造を決める見出しは順番に使う
文字の大きさだけで最初にh4を使ってしまう方がいますが、それは間違いです。h1~h6の見出しタグは文字の大きさを決めるわけではなく文書の構造を決めるタグです。ですから、次のような使い方は間違いです。
<h3>文章の見出し</h3> <h4>文章の見出し</h4> <h4>文章の見出し</h4> <h1>締めの言葉</h1>
見出しは順番に使います。文字を大きくしたいだけならCSSで制御します。
<h1>ページのタイトル</h1> <h2>セクションのタイトル</h2> <h3>項目のタイトル</h3> <h3>項目のタイトル</h3> <h2>セクションのタイトル</h2> <h3>項目のタイトル</h3> <h3>項目のタイトル</h3> <div>締めの言葉</div>
HTML 5の構造タグ
HTML 5では次のような構造を示すタグが導入されています。
- headerタグ
- sectionタグ
- articleタグ
- asideタグ
- footerタグ
HTMLを構成するブロックの具体的な役割を示すことで、どの部分がメインコンテンツなのか、どの部分が共通パーツなのかを示すことができます。
構造タグをSEOに活用するには
ここからはSEOの都市伝説ですが、構造タグを使うことで、どの部分がこのページで最も重要なメインコンテンツなのか検索エンジンのロボットが理解でき、そこに重みを付けて評価できるようになります。
同じキーワードでも、そのページのメインコンテンツに含まれていたものとサイドバーに含まれていたものでは、そのページにおいて重要性が異なってきます。
HTML 5の構造タグを使ってパーツの役割が明確に定義されていれば、このページで特に評価してもらいたいキーワードをメインコンテンツ部からピックアップすることができます。
ですから、SEOの内部対策として評価を上げたいページへのリンクを設置する場合、サイドバーよりもメインコンテンツに設置した方が効果が期待できます。
記事を読み終わった後の「記事下エリア」は、クリック率が高いだけでなくメインコンテンツ内に含まれるという意味でもSEO的に重要です。
その部分に評価を上げたいページへのリンク(例:「Excel講座について詳しくはこちら」)を設置すれば、そのページの検索順位を上げるのに役立ちます。
WordPressのテンプレートはほとんどがHTML 5ベースで作成されているので、「WordPressがSEOに強い」というのはテーマのHTML構造のせいもあるかもしれません。