在宅ワークで使うパソコンの選び方

在宅ワークで使うパソコン選びのポイントを紹介します。CPU、メモリ、ストレージなど、快適に在宅ワークできるスペックの目安として参考にしてください。

在宅ワークでもノートパソコンがおすすめ

改めて在宅ワーク用のパソコンを買うとなるとノートパソコンかデスクトップかで迷うかもしれません。

もちろん、在宅ワークは家で作業するので据え置き型のデスクトップでもよいのですが実際はノートパソコンの方が便利です。

家の中で柔軟に移動できますし、打ち合わせなどのときに持ち運びもできます。「気分転換でたまにはカフェで作業したい」と思うこともあります。

また、作業が上手くいかないとき誰かに相談する場合、ノートパソコンを持って行って作業状況を見せた方が話が早いです。

そんなわけで、「在宅」での作業であってもデスクトップよりも持ち運べるノートパソコンの方が便利です。

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在宅ワークの職種で異なるパソコン選び

在宅ワークといってもデータ入力、Webデザイン、プログラミングなどさまざまな作業があり、それによって低スペックでも大丈夫なのか、ある程度高性能のPCが必要になるのか、求めるポイントも違ってきます。

データ入力は格安パソコンでも大丈夫

どんな作業でも快適にできるパソコンを探すと20万円くらいになってしまいますが、データ入力で月1万円前後から始める方には必ずしも高額パソコンは必要ありません。5万円前後の格安ノートパソコンで大丈夫です。

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まずは、スペックより価格重視でも大丈夫ということです。繁盛してきてデータ入力以外の作業を任されるようになって動作の遅さ気になり始めてから買い替えを考えても遅くありません。

ただし、入力内容を確認しやすいように10インチのモバイルマシン(ネットブック)より15.6インチの大型ディスプレイの方が良いかもしれません。

また、一部の格安パソコンには記憶装置がハードディスク(HDD)のPCが残っているようですが動作がかなり遅いので、できるだけ記憶装置がSSDのPCを選ぶようにしましょう。

後からHDDをSSDに交換もできますが簡単な作業かどうかは微妙(事実上、不可の場合も)なので、最初からSSDのモデルを選んだ方が無難です。SSDへの交換作業の例は以下のページも参考にしてください。

【参考】ASUS VivoBook X202EのHDDをSSDに交換したら高速どころか「爆速」に!

ブログ執筆ならChromebookもアリ

ブログ執筆(自分のブログまたは執筆代行)がメインの場合、5万円くらいの予算で探すならChromebook(クロームブック)も検討しましょう。

ChromebookはブラウザのGoogle Chromeをベースとするインターフェースで動作するパソコンなので、ブラウザを使ったブログ執筆(WordPressなど)には適しています。

文書作成のGoogleドキュメントやデータ保存のGoogleドライブとの連携もスムーズなので、ブログ執筆に都合の良いマシンとも言えます。

起動も速く、同じ5万円のパソコンであればWindowsよりも快適に作業できるかもしれません。

ただし、WindowsやMACのように自由にソフトウェアをインストールできないので、Webデザインやプログラミングなど執筆以外の作業も行う場合には微妙です。

その場合、ブログ執筆用のサブマシンとして活用することになるかもしれません。

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Webデザインやプログラミングでは性能重視

在宅ワークで主にWebデザインやプログラミングをする場合は性能重視です。予算は10万円~20万円になります。

5万円台の格安マシンでは動作が遅くメモリ不足などでフリーズして作業が止まり、モチベーションも下がることでしょう。

性能の目安は以下で説明します。

在宅ワーク用パソコンのスペックの目安

性能重視で選ぶWebデザインやプログラミング用のパソコンですが、スペックの目安は次のようなイメージです。

  • CPU — Core i7
  • メモリ — 16G
  • ストレージ — SSD 500G
  • ディスプレイ — 14インチまで

CPUはCore i7がおすすめ

CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)はパソコン作業の処理を担当する「頭脳」となる重要なパーツで、在宅ワークで快適に作業できるか動作が遅くてイライラするか、作業効率を左右します。

現在流通しているパソコンにはインテル社のCore(コア)・Pentium(ペンティアム)・Celeron(セレロン)・Atom(アトム)などのCPUが搭載されています。

このうちCoreシリーズ以外のPentium・Celeron・Atomは廉価版のPCに多く搭載されています。価格最優先で探している方には問題ありませんが、Webデザインやプログラミングなどを請け負う本格的な在宅ワークには向かない場合があるので注意が必要です。

本格的な在宅ワークで使うパソコンのCPUはCoreシリーズのCore i3/Core i5/Core i7 が定番です。i3、i5、i7と数字が大きくなるほどハイスペックになります。

たとえば搭載できるコア数(頭脳の数)が異なり、Core i3は2コア、Core i5は4コア、Core i7は8コアまで搭載可能になっています。

コア数が増えると、さまざまな処理を同時並行でできるようになるので、それだけ快適に効率的な作業ができるようになります。

在宅ワークは時間との闘いのような面もあるので、作業をサクサクと片付けられるハイスペックPCを選ぶことは重要です。

また、最近は通信アプリ「Zoom」でオンラインミーティングする機会も増えたかもしれませんが、お互いの操作画面を参照できる画面共有機能をノートパソコンで使う場合はクアッドコア(4コア)以上のCPU(Core i5・Core i7など)が推奨とのことです。

【参考】Windows、macOS、Linuxのシステム要件 – Zoom ヘルプセンター

個人的な体感速度から言えば、Webデザインやプログラミングに使うなら Core i7、または少なくともCore i5 搭載のパソコンをおすすめします。

Core i3/Core i5/Core i7のパソコンを選ぶ際、同じCPUなのに価格が大きく異なることがあります。その場合、CPUの型番(プロセッサナンバー)にも注目してください。

たとえば、Core i5-4670Kは型番の「4670K」の先頭の「4」から第4世代だということを示しています。一方、Core i5-10600Kは第10世代になります。

言うまでもなく第10世代マシンの方が第4世代マシンよりもハイスペックで動作も軽快です。第4世代マシンは中古などで格安で販売されている場合がありますが第10世代のPCほど高速動作を期待できないので注意が必要です。

もちろん、Pentium・Celeron・Atomマシンよりは高速なので、絶対ダメ、というわけではありません。私もちょっと前までは第3世代のCore i5でホームページ作成やプログラミングをしていましたが、若干遅く感じるくらいで動作には問題ありませんでした。あとは予算と相談してください。

【参考】Core i7-10750Hのベンチマーク – the比較

最近はIntel社のCPUではなくAMD社のCPU「Ryzen」(ライゼン)搭載のパソコンも増えています。(Ryzen 3/ Ryzen 5/Ryzen 7/Ryzen 9)

Ryzen搭載のパソコンは格安感があるので、予算が気になる場合は Core i7搭載パソコンと比較検討してください。

【参考】AMD Ryzen™デスクトップ・プロセッサー | AMD

メモリは16G以上が理想

メモリ(RAM:ランダムアクセスメモリ)は作業中のデータを一時的に記憶しておくのに使われます。

机に例えるとわかりやすいです。大きければ大きいほど作業に使う多くの資料を同時に広げることができ、作業のスピードもアップします。

そんなわけでメモリ容量は大きいほど良いです。逆に小さいと動作が遅くなり場合によってはパソコンが頻繁にフリーズする原因になります。

「パソコンの故障?初期不良?」と思ってしまうかもしれませんが、実際は単にメモリ不足のせいということが多いです。

具体的に必要な容量として、Windows 10の例ではMicrosoftのサイトに「32 ビット版は1GB、64ビット版は2GB」とありますが、さすがに2Gでは厳しいです。

【参考】Windows 10 のシステム要件(メモリ容量など)

macOSでは必要なメモリ容量としてMojaveは2GB、Catalinaは4GBになっていますが、MacBookの売れ筋では8GBや16GBのマシンが多いです。

【参考】macOS Mojave – 技術仕様

Windows 10の格安マシンでは4GBのマシンも多いです。データ入力に使い場合は4Gでも大丈夫かもしれませんが、できれば8G、Webデザインやプログラミングに使う場合は16Gくらいはほしいです。

8Gでも作業できますが、ブラウザでタブをいくつも開いて作業すると、結構メモリを消費します。そこにデザイン系・プログラミング系のソフトウェアを起動したりサーバーソフトを動かしたりすると8Gでは厳しい場合があります。

通常の作業でメモリ使用量が90%以上のようなギリギリの状態だと、打ち合わせでスカイプやzoomでオンライン会議したらパソコンがフリーズ!などということもあるので、できれば16Gほしいです。

空きスロットがあるので「後でメモリ増設すれば良いか」と思っている方は注意してください。ノートパソコンによってはメモリ増設用のスロットが空いていてもメモリ交換作業が異常に難しい場合があります。購入前に確認しましょう。

ストレージはSSDで500G

作業内容や各種データを保存する記憶装置(ストレージ)はHDD(ハードディスク)またはSSD(ソリッドステートドライブ)の2択ですが、在宅ワークで使うパソコンはSSDの1択です。

HDDはSSDと比べてかなり遅く、パソコン全体の動作速度や作業効率にも関係するので、ストレージはHDDではなくSSDを選ぶようにしましょう。

もちろん、HDDを取り外してSSDに換装することもできるので、その前提で格安のHDDマシンを購入する作戦の方もいるかもしれませんが、意外と大変な場合があります。購入前に確認してください。空けてみてビックリというパターンもあります。

私も某HDDマシンをSSDに換装しようとカバーを開けてビックリ。どうみても2人で作業しないと無理な構造だったからです。ご注意ください。

そんなストレージですが、Webデザインで画像や動画を編集する場合、SSDで500Gくらいはほしいです。

クラウドでストレージを契約しているなら大容量は必要なさそうですが、とりあえずローカルに保存したいことも結構あるからです。

プログラミング用の場合はテキストが多いので容量は必要ないかもしれません。Web系のプログラミングの場合、サイト全体のデータが数ギガになることもあるので、大容量のSSDがあった方が安心です。

WindowsやMACではなくChromebookを選んだ場合、ストレージの容量が小さい(eMMC 16G~64G)のでGoogleドライブなどの外部ストレージの活用は必須です。

持ち運ぶなら14インチまでが無難

在宅ワークとはいえ、打ち合わせなどでパソコンを持って外出することがあるかもしれませんが、気になるのは重さです。

もちろん、キャリーケースに入れて運べば問題ないかもしれませんが、軽ければカバンに入れて持ち運べるので便利です。

重さの目安はディスプレイサイズです。14インチで1.2kgぐらいですが、15.6インチだと2kgを超える場合もあります。このあたりが分岐点になります。

どれくらいまで持ち運べるかは人それぞれですが、私の場合は14インチまでがギリギリで15.6インチだと「重い!」と感じます。

女性の場合はもう少し軽く10インチ~13インチくらいで検討した方が良いかもしれません。

もちろん、持ち運びする頻度によります。年に数回程度なら15.6インチの重いパソコンでも問題ないでしょうが、セミナーや打ち合わせで毎週持ち運ぶ場合は重さ(軽さ)も重視した方が無難です。

最近は1kgを切るノートパソコンもあるので、軽さ重視で探すのも良いかもしれません。

また、持ち運んで使うことが多くなる場合はバッテリーの持ち時間も重要です。持ち時間が短いと、毎回ACアダプターを携帯することになるので、それだけ重くなります。

バッテリーが10時間くらい持つマシンだと安心です。もちろん、10時間も必要ないのですが、使い方によってはカタログ掲載のスペックより持ち時間が短くなるので、できるだけ長い方が安心です。

中古の場合は特にバッテリーが疲弊している場合があるので注意してください。購入後すぐにバッテリー交換、なんてことにもなりかねません。

画面サイズで検討すべきは重さだけではありません。データ入力では画面サイズが小さすぎると見づらく、ミスが増える結果になります。

Webデザインでも解像度が低いパソコンではサイト全体のデザインが確認しづらくなります。

持ち運びやすさと画面確認のしやすさを比較検討すると中間的な14インチがベストかもしれません。

キーボードも大きすぎず小さすぎず、無難なサイズなことが多いです。10.1インチのモバイルパソコンは持ち運びには便利ですが、キーボードが小さすぎることもあります。

プログラミングでは画面確認が重要でなければ10.1インチのパソコンでも十分対応できますし、ブログなどの記事執筆がメインであれば画面の小ささはネックになりません。取材などに持ち運ぶ場面も増える場合は軽さを重視した方が良いかもしれません。

参考までにCore i7(第10世代:10710U)でメモリ16G、SSD 512G、14インチのパソコンを紹介します。

▼プログラミングにもWebデザインにも▼

実際に私が使っているのですが、サイト制作、プログラミング共に軽快な動作です。バッテリーも10時間。打ち合わせやカフェで作業するのにも安心の長時間バッテリーです。

メモリ16Gなのでブラウザのタブを開きすぎても重く感じませんし、その状態でスカイプで打ち合わせしてもフリーズしたりしません。今のところ。

以前使っていた8Gマシンは結構フリーズしてましたので。

まさに「遅い」という言い訳ができないパソコンです。

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快適なテレワークを助ける機能が満載のLAVIE Pro Mobile

単に高性能というだけでなく、快適なテレワークを支援する機能をつめこんだのがNEC LAVIE Pro Mobileシリーズです。

たとえば、周りのノイズを制御してオンライン会議をスムーズにしたり、他人の視線が気になる場所での作業でもプライバシーを守ってくれます。

具体的には次のような機能です。

オンライン会議をスムーズにするミーティング機能

  • ミーティング機能 — 参加人数に合わせて音声を調整して声を聞き取りやすく
  • ノイズサプレッサー — 雑音やノイズの発生する環境でもクリアな音声に
  • ルームエコー抑制 — 残響を抑えて相手の声を聴きやすく

プライバシーを守って安心して作業できるGlance by Mirametrix

  • スマートロック — 離席時に自動で画面ロックやディスプレイオフ
  • スマートディスプレイ — ディスプレイをぼかして表示
  • プライバシーガード — のぞき見による情報流出を防ぐ
  • プライバシーアラート — 他人の視線を検知するとアラートを表示

【参考】NEC LAVIE公式サイト

重量も1kg弱(約889g~約955g)、バッテリー駆動時間は20時間~24時間なので、あちこち持ち運んでの作業もスムーズです。

モダンスタンバイ対応でスリープ状態から素早く復帰。スマホのような使い勝手なので急ぎの場面でも安心です。

高速で安定した通信が行えるWi-Fi 6対応、テレワークで大勢が同時接続する環境でもスムーズです。

テレワークに適したPCをお探しの方はチェックしてみてください。

▼テレワークが快適に!「NEC LAVIE Pro Mobileシリーズ」▼

まとめ

以上、在宅ワークで使うパソコンの選び方を説明しました。CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイサイズなど、職種によって重視するポイントが違います。予算とも相談しながら、快適に作業できそうなパソコンを探してみてください。

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