気軽に読めるPHP入門書・PHPスクリプトが動かないときの原因と対策などを紹介します。

独学が続かないときは、カレンダーの作成を目標に

PHPは比較的習得しやすいプログラミング言語ですが、どうしても独学するとつまづくという方がいます。

能力の問題だと思ってあきらめてしまうのは、もったいないことです。

独学でつまづく1つの理由は、目標を見出せないことです。

大きな目標（PHPの習得・入門レベルの卒業）をクリアするには、小さい目標を少しずつクリアしていくのが効果的です。

その意味で、PHPの学習に目標を見出せない方は、カレンダーの作成を目指してみてください。

カレンダー作成をおすすめする理由

• 簡単すぎず、難しすぎず、やる気が持続しやすい
• プログラミング言語の基礎概念が適度に含まれる
• 完成後の発展イメージが見えて学習を続けたくなる

カレンダーは、簡単すぎず、難しすぎず、適度な緊張感を持って取り組めるテーマです。完成イメージもわかりやすいので、どこまで完成形に近づいているのか手に取るようにわかり、挫折しにくいテーマです。

カレンダーをおすすめする理由は難易度だけではありません。

カレンダーには、プログラミング言語の基本的な概念が適度に含まれています。カレンダーの完成を目指していくと、自然とプログラミング言語の知識が身につくということです。

つまり、よくわからないプログラミング言語の難しい仕組みの解説をダラダラ学んでいくのではなく、「これはカレンダーの～に使えそう」などと成果のイメージを持って進めて行くことができます。

また、カレンダーが完成すると、「スケジュール帳に加工できそう」「予約システムにも使えそう」など、実践的なアプリケーションへの発展的なイメージもわいてきます。

ぜひ、独学に行き詰っている方は、カレンダーを目指してください。基礎知識が身に付き、今後の展望も開けてくることと思います。

行き詰っていない方も、基礎が習得できたかの確認のため、カレンダーを作ってみましょう。

スイスイと独学できてしまっている方は、無理にカレンダーを作る必要はありませんが。

※宣伝で恐縮ですが、私が書いた『PHPプログラミングの教科書』では、カレンダーの作成方法も詳しく解説しています。その後、スケジュール帳へと加工します。ぜひ参考にしてください。

PHPでカレンダーを作成する流れ

参考までに、PHPでカレンダーを作成するときの手順を書いておきます。

• 月の日付を1日から月末日まで表示する
• この日付を表形式（HTMLのtableタグ）にレイアウトする
• 日付を土曜日で改行する
• まだ月末日より前のときは、次の週を始める
• 1日を正しい曜日まで移動する
• 1日より前、月末日より後に空白を表示する

これをPHPスクリプトに置き換えていけば、カレンダーは完成するはずです。

具体的な作り方は、PHPでカレンダーを作ろうで紹介しています。

PHPスクリプトによるカレンダーとスケジュール帳の例

カレンダーができれば、スケジュール帳や予約システムにも加工したくなりませんか？カレンダーという単純そうなテーマが、基礎から応用への学習意欲をかきたててくれるはずです。

上記のカレンダー・スケジュール帳の作り方は、この本で説明しています

上の画像で紹介したカレンダーやスケジュール帳の作り方も説明しているのが、『PHPプログラミングの教科書』です。

カレンダーを作るために必要な基本的な構文は、レシピを見ながら1行ずつ入力するイメージで習得することができます。

カレンダーの作成は「スケジュール帳」の説明でふれています。1行ずつ入力というわけではありませんが、上で紹介したカレンダー作成の手順を順を追って説明し、「日付の一覧表示」から少しずつカレンダーへと加工していくことができます。

カレンダーからスケジュール帳への加工は、手順を追うというより、「スケジュール帳」のようなフォームアプリケーションで必要な考え方を細かく説明していくスタイルです。

単にサンプルコードが動いて良かったというだけでなく、一般的なPHPを作るときの汎用的な知識を習得することができます。

もちろん、できるだけ難しい話はしないように工夫しています。一度手に取っていただけると幸いです。