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WordPressのテーマを作成したいならPHPは必修!

WordPressに入門してしばらくすると「テーマを自作したい!」と思うことがあるかもしれません。また、WordPressに入門する前から他のツールでWebデザインを仕事にしている方は無料テーマではなくオリジナルテーマを作成したいのは当然です。

WordPressのテーマを作りたい

WordPressのテーマを作成したい方のために、まずは結論を書きます。
テーマを作成したいならPHPのマスターは必須です。

ただし、普通にWordPressを使うだけならPHPのスキルは不要です。

WordPressは面白いツールで、裏ではPHPとMySQLデータベースの組み合わせでシステムが稼働していますが、WordPressに入門して自社のホームページを立ち上げて公開する程度であれば、PHPやMySQLのことは全く意識する必要はありません。

そもそも、「ホームページ作成=デザイン」という側面が大きいでしょうから、WordPressでサイトを作成するのに「PHPをマスターするぞ!」と希望に胸をふくらませている方は少ないはずです。

むしろ、「できるだけ難しい作業をせずにサイトを作りたいからWordPressを始めた」「できるだけPHPを編集したくないのでプラグイン探しに頑張る」というのが一般的です。

また、どうしてもPHPスクリプトの記述や編集が必要になった場合でも、できるだけインターネットで紹介されている安定したコードをそのままfunctions.phpにコピーペーストして乗り切りたいというのが普通です。

良いか悪いかは別にしてこのアプローチが現実的です。「簡単にホームページを作成したい!」というスタンスでWordPressを使い始めたのに、入門したばかりで「さあ、PHPも覚えましょう!」では、本末転倒です。

「それなら他のツールの方が良いか」となってしまいます。

したがって、WordPressに入門したばかりの方で「できるだけ簡単にホームページを作成したい」というスタンスの方は、できる限りPHPのことを意識せずに作業を進めていただいて大丈夫です。

困ったときはGoogleなどで「WordPress 予約システム プラグイン」のような検索キーワードで、やりたいことを実現できるプラグインを徹底的に探す方法で、ほとんどの問題は解決できます。あとはプラグイン探しに慣れれば作業が楽しくなります。

問題は、「テーマを作成したい方」です。

どうしても無料テーマ、有料テーマからピッタリ合うテーマが探せなかった方や、Webデザインを本業にしていて「どうしてもテーマを自作したい!」方です。

その場合、「PHPのマスターが必須」です。

「WordPressテーマの作成」をインターネットで調べた情報のコピーペーストだけで乗り切るのは不可能です。

ちょっとしたテーマのカスタマイズはコピーペーストだけで乗り切れる場合もありますが。

ただ、どうしても「WordPress入門=PHPのマスターが必要」「WordPress入門=テーマの自作が必要」だと勘違いしている方がいるようなのでもう一度書きます。

WordPressの入門時はPHPのことを一切考える必要はありません。

ただし、テーマを作成したいならPHPのマスターは必須です。

これで、自分がPHPというプログラミング言語を学習する必要があるのか、なんとなくわかったかと思います(PHPが不要なのか、必修なのか、グレーゾーンな方が多いとは思いますが、その話は別の機会にします)。

ここからは、将来的にテーマを作成したい方に向けての話です。

WordPressでオリジナルテーマを作成するのに参考になる本に「WordPressの教科書」があります(「WordPressの教科書2」もあります)。

すでに読んだ方もいるかと思いますが、ゼロからテーマを作成する手順を理解できる素晴らしい本です。

ただし、手順が理解できることと、オリジナルテーマを作成できることは違います。

WordPressの教科書」がすぐに役立つのはPHPというプログラミング言語の知識がある方、またはPerlやJavaなど他のプログラミング言語を使ったことがある方です。

手順を1つずつ確認しながら、「WordPressではこのような命令を使えばテーマを作成できるのか」とスムーズに理解できるようになります。その意味では非常に素晴らしい本です。

逆にプログラミング未経験の方はこの本を120%活用するために、並行してPHPの基礎知識を身につける必要があります。そうしなければオリジナルテーマを作成するのは厳しいでしょう。

PHPの基礎知識とは

  • PHPスクリプトの文法
  • PHP関数の使い方
  • 変数、配列、定数とは
  • 条件分岐・反復処理の構文
  • ユーザー定義関数
  • オブジェクトの使用方法

などです。WordPressの操作方法とは別に、いわゆる「PHP入門」にしっかりと時間を割り当てる必要があります。

そして、早く取り組むことが重要です。

WordPressの基本操作は数時間あればコツもつかめて独学できるようになりますが、プログラミング言語の学習は、そう簡単にはいかない場合があります。

「WordPressのテーマを作成したい」という目標を持っている方は、「PHPは必要になったら始めれば良いや」ではなく、早く覚悟を決めてPHPの学習を始めた方が無難です。

かなり昔のことですが、私が初めて「プログラミング言語」というものに入門した(入門させられた)ときは、何のことやら、さっぱりわからない状態が長い間続きました。

特に条件分岐や反復処理という構文は、その意味をインターネットで調べても使えるようになるわけではないので、プログラミング未経験の方には身にしみるまで時間がかかる場合があります。

そのようなわけで、WordPressに入門したばかりの方でも「将来的にWordPressのテーマを作成したい!」と思っている方は、WordPressの入門書だけでなく合わせてPHPの入門書も買っていただいた方が良いと思います。

とはいえ、「WordPressテーマ作成準備のためのPHP入門」のようなピンポイントすぎるPHPの入門書もないので、おすすめの本も難しいですが、

よろしければ「PHPプログラミングの教科書」を読んでみてください。

私が書いた本なので思いっきり宣伝で恐縮ですが、ちょうど「プログラミング未経験」の方でもしっかりPHPの基礎を理解できるようにと考えて書いた本です。

できるだけ難しい話をせずに理解を助ける図やイラストを大量に投入し、丁寧すぎるくらいにゆっくり説明しています。もしわからない部分があれば西沢直木のWordPress講座に持ち込んでいただければ、WordPressテーマの作成に向けて理解しておいた方が良い話題も含めていろいろと説明させていただきます。

ぜひご利用ください。

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